
夫が、俺が鳥を見てるから行ってきなよと言うので、長谷川町子美術館/記念館の企画展「町子かぶき迷作集」を見に行きました(2022年7月24日まで)。記念館1階の喫茶部でミルクコーヒー。
完全に出不精になっていたので行くか行かないかぎりぎりまで迷いましたが、やっぱり行って良かった。
家に籠もっていると、それはそれで不自由はないのだけど、外に出ると不思議な開放感があって、それに伴って頭の動きもいつもとは少し違うものになって、それは籠もっていると分からないものでもあることが、今更ながらよく分かった。ゆでガエルというのは、そういうことなんだろうと思う。まだ老け込む年でもないし、もうちょっと外に出ようと思いました(そう思うのは今だけなんだろうけど)。

桜新町駅から地上に出ると、すぐにこの看板。

看板の脇にある磯野家の銅像。桜新町にはいくつかサザエさん像があるそうですが、時々ニュースになる波平はここのかしら。

少し間を開けて、フグ田家の銅像。

サザエさん通りを歩いて美術館/記念館へ。桜新町は清潔感があって落ち着いた雰囲気の街でした。さすが都内有数の高級住宅地。

現金がほとんどないのに気づいてコンビニに寄ってから、回り道をして美術館/記念館に向かう。えらい立派な松のある公園を通ったら、それが通称サザエさん公園といわれる緑地でした。奥に磯野一家の銅像があります。

長谷川町子美術館/記念館は、通りを挟んで美術館と記念館に分かれています(入場料は両館合わせて900円)。こちらは記念館の方。町子さんとサザエさんといじわるばあさんが並んだ銅像は、お子様にも大人気なので、余所のお子様が映り込まないように撮るのは、結構大変でした。

お目当ての企画展は、記念館の2階の企画室で展示されていますが、それを知らず、美術館→記念館1階の順番に見てしまったため、ここについた時点でもうヘトヘトでした。でも、展示はなかなか結構で、漫画家の生原稿を見られるのは面白かったし、なにより海老さまの直筆のお手紙を見られたのがよかった。思いの外筆まめで外面がよく愛嬌のある人なのだなと思いました。案外女性誌でイラストルポをやっていて、その記事も展示していましたが、彼女の歌舞伎愛溢れるルポ記事はかなり面白かった。
面白かったので、購買部で『町子かぶき迷作集』を買いましたが、これは2002年に朝日新聞出版社から出したもので、もとの姉妹社版の単行本の半分だけを文庫化したもの。全部載ったのも欲しかったな、残念(全部を掲載した単行本は売れなかったので早々に絶版にしたそうです。さすがマー姉ちゃん…)。

長谷川町子美術館/記念館は、小さな建物の割に空間を贅沢に使っていて気持ちがいいし、案外座るところも多い。ここ、よかったですよ。

喫茶部限定の100円割引券。使っても日付のハンコを押して返してくれるところが、私みたいな何でも持ち帰りたい人間にとっては、嬉しい配慮。

飲み物を注文すると渡されれる札。番号ではなく、キャラクターで呼ばれるのだが、私は「タマ」だった。聞き耳を立てていると、「波平さん」「タラちゃん」「いじわるばあさん」「サザエさん」までは確認できた。

購買部で売っているグッズもどれもこれも可愛くて思わずあれこれ買ってしまったが、喫茶部で使用しているこのカップは非売品だそうです(下に敷いている紙ナプキンは売っています)。柄はランダムで、どんな柄かはお楽しみとのこと。今回は、マスオさんがペリカンに餌をあげている絵柄でした。このカップええなぁ。
ちなみに、喫茶部で注文した人は、マンガ読み放題です。『サザエさん旅歩き』を読んだけど、面白かった。長々と描くのではなくて、ハイライトをつなぎ合わせて1本の話にする、その手際が本当にうまいなぁと思いました。