寿司田

吉例顔見世大歌舞伎の第三部を観に行く前に、松屋銀座の地下にある寿司田でお寿司を食べる。デパ地下のイートインだけど、ちゃんとお寿司やさんで、ちょっと緊張した。

初めてだし、一番安いセットメニュー(並木)を注文。8カンとお味噌汁で、十分お腹いっぱい。えびと玉子が特においしかったな。

今日のお芝居は、花競忠臣顔見勢。2時間で仮名手本忠臣蔵を一気に観るというものなんだけど、猿之助と幸四郎が脇に回って若手が主役と聞いていたんだけど、実際に観ると2人が要所要所でおいしいところをやっており、結局のところ2人が主役なのでは、という感じがなくもなかった気がする。

それにしても、ただただ楽しかった。そんな時代じゃないのは分かっているけど、本当にただ何も考えずに観て楽しいだけの娯楽大作って案外なくて、最近そういうのに飢えてたんだなって、少し思いました。

晦庵 河道屋

日本橋三越で開催されている「京名物 洛趣展」といういわゆる京都物産展に行き、イートインコーナーで晦庵 河道屋のにしんそばを食べる。いづうの鯖寿司とか、鍵善のくずきりも食べたかったけど、なんか温かいものをお腹に入れたかったので、おそばで。おそばは色々あって、鴨なんばかしっぽくかこれで散々悩んだけど、なんとなく京都っぽいものってことで、にしんが勝ったという感じ。

ぱっと見、駅そばみたいな麺でちょっと不安な気持ちになったのだけど、食べるとなんともいえずおいしい。何よりおいしいのは、つゆ。危なく全汁するところだった。にしんもおいしかった。甘くて脂っ気がないんだけど、噛み締めるとなんともいえずおいしいんだよねーというのが、身欠きにしんのいいところで、しみじみ堪能した。器もあほみたいに大きかったり重かったりしなくて、ぱっと見小ぶりなのがすごくいい。私もこれくらいの丼を探しているのだけど、なかなかないんだよね。

しかし、大満足の反面、選択肢にあんかけうどんがなかったのが、ちょっと寂しかった。そういえば、京都展って色んなところでしょっちゅうやっているけど、あんかけうどんを持ってきてくれた例は見たことがない。あんなにおいしいのに…。

京名物 洛趣展」 の最大の目的は、いづ萬のかまぼこ。たまたま今年の春の京王の京都展で買って食べてものすごくおいしかったのでずっと探していたのだ。

高島屋の味百選にないかなぁと期待したんだけどなくて(ネットショップにはあるんだけど、量がごついセットでしか売っていない)、色んな百貨店の京都展をチェックしていたのだけど、ようやく見つけた次第。というか、いづ萬は洛趣展には毎年出店しているようなんですが、私は基本、日本橋は行動範囲外なので知らなかった…。あと、事後に気づいた上に未確認情報なんだけど、池袋の西武と東武の京都物産展にも、出ているときがあるらしい。来年はもう少し注意深くチェックしていきたい。

京王の京都展では揚げかまぼこしかなかったが、ここは冷蔵品も多数あって内心大騒ぎだったのだけど、ここの練り物は、一般的な練り物よりも賞味期限が短いので、泣く泣く東山魚餅だけ購入。ああ、かまぼこもあんぺいもチーズ松風も買いたかった…。来年は冷蔵庫の整理を付けてきっと…。

揚げかまぼこもいろいろあった。どれもおいしいので、全部買いたかったが、これも泣く泣く4個に絞る(賞味期限が当日中なので)。うう…、もっと頻繁に東京に来て欲しい。手渡された揚げかまぼこはほんのり温かかった。来年は買ってすぐに屋上かどこかでかぶりつきたい。次回はそういう心づもりで挑みたい。

通販のご案内の入ったパンフレットを貰ったので、帰宅してしみじみ眺めてみたが、夏限定のはもそうめんも通販できるらしい。なんだか夏が楽しみになってきた。

日本橋から半蔵門に移動して、国立劇場で11月歌舞伎公演「一谷嫩軍記」を見る。 「一谷嫩軍記」 といえば、イコール「熊谷陣屋」とうくらいそこしか上演されないし、それしか観たことないんですが、今回は序幕に「御影浜浜辺の場」がかかったレアバージョンでした。しかも、「熊谷陣屋」は、八代目芝翫襲名(2016年)以来の芝翫型での上演で、ダブルでレア。

結論から言うと、ものすごく面白かった。襲名の時の熊谷はほとんど印象に残らなかったが、今回はすさまじい熱演で、相模(熊谷の妻)を演じた孝太郎さんとの相性もいい感じ。私の左右に座っていたお客さん(いずれも初老男性)はふたりとも中盤以降号泣しており、私までうっかりもらい泣きしそうでした。ぼんやりな私でも團十郎型との違いは色々気づいたが、全体的に生っぽい印象で、個人的には子供を失った悲しみを相模と抱き合って共有する形になっていたのが強く印象に残った。いつもの熊谷だと、相模のことほったらかしだなあと、思うこともあったので。

今回の熊谷とても面白かったのだけど、その反面、ここからいつもの熊谷に演出を変更した九代目團十郎は、なんというか、やっぱり圧倒的にすごいんだなぁとつくづく思ったのでした。

金曜日の夜の回だけは、上演15分前に、橋之助による演目解説があったのですが、そばを食べていたら間に合わず、最後のくろごちゃん写真撮影タイムだけ滑り込みで間に合ったので、数枚撮ってきました。お客の入りが寂しそうに見えますが、この後もう少し入ったので、最終的にはもうちょっといましたよ。

国立劇場の建て替え計画も本格化しつつあるようで、具体的な報道も出始めましたが、どの価格の席に座っても舞台を隅々まで観られる客席設計なのと、広々としていてベンチの多いロビーが気に入っているので、この2つは維持して欲しいなと願っています。あと、お花のシャンデリア、かわいくて好きなので、新しい劇場でも使って欲しいと思っています。

帰宅して、 洛趣展で買ってきた塩芳軒の聚楽と、鍵善の菊寿糖で一息入れる。今日はなんか、濃厚な1日だった。

最終的にイケア

午前中に小さな作業を終えたら手持ち無沙汰になったので、天気もいいし、家のことを少しやるか…と思ったら、夫が布団シーツを新調したいから、立川の無印で実物(綿高密度織掛ふとんカバーD)を見てきて欲しいというので、ぶらっと立川に行く。なんでも23区外の店舗だと立川くらいにしか在庫がないんだそうだ。

というか、無印だったら、以前(4年ほど前かな…)にホテルのシーツみたいな、光沢があってつるんとなめらかな肌触りの高級綿のシリーズを単発的に出していたことがあって、それが本当に気持ちよくて気に入っていて、それを再販して欲しいのだが、なぜかあのワンシーズンだけで販売が終了してしまったのが残念でならない。なぜもっと早く買い足さなかったのか。そもそも、無印で気に入ったものって、たいていそれ。買い足そうと思ったときには廃盤か、モジュール変更していて関連商品が買い足せなくなっている。こういう事態に何度となく遭遇しているのだから、特に無印の場合は、気に入ったものはそのシーズン中に早めにまとめ買いしておかなくちゃならん…ということは分かっているはずで、それをやらなかった自分のうかつさを、今なお責めてしまう…。

それはさておき、立川に着いたとき空腹だったのだけど、間の悪いことに12時少し過ぎだった。最初考えていた、ディンタイフォンでラーメンを…の目論見は外れ(目一杯お客を入れて10分待ち)、メゾンカイザーのイートインも長っ尻前提のお客ばかりで数人待ち、グリーンスプリングスに足を伸ばしてみてみたけど、どれもピンとこなくて、ここまで来たら…と、最終的にイケアまでやってきた。私はイケアのレストランはすごーくおいしいと思ったことはないが、それでも好きなのだ。昼時だけどレストランエリアの入りは60%くらいで、席の選択肢が多かったのがラッキー。

ところで、お昼を求めて彷徨っている最中にえらく具合が悪かったのだけど、思い返せば極暖のスパッツを履いたまま出かけたのが大きな要因だと思われる。なんつうてもものすごく暑い。寒くなっても、ある程度空気の逃げ場のある服を着ないといかんなぁと、つくづく思ったのでした。

プラントボールのミートボール(8個入り)に、サーモン、平たいパン、板チョコ、あとドリンクバー。これで1200円弱かな。グリーンスプリングスのカフェ飯と価格はあんまり変わらないけど、食べたいものをちょいちょい選べるのと、カフェテリア特有ののんびりした雰囲気で食べられる自由さには代えがたい。結局は万事マイペースで行きたいのだ。

イケアのオリジナルのミートボールは牛豚の合い挽きを使っているようですが、このプラントボールは、エンドウ豆タンパク質がベースだそうです。正直、何も知らなかったら、普通に「お肉…」と思いながら食べていたと思います。なんていうか、普通においしい。そして、マッシュポテトがボリューム満点で、好きな味。

サーモンは、肉厚でおいしかったけど、がっつり塩きつめ。ワインが欲しくなります。それか、クロワッサンを買って、サンドイッチにして食べてもいいかも。

念願の窓際席。窓際の席はほとんどが4人席なので、ひとりの私は一瞬ひるんだけど、まぁでもいいや、どけと言われたらどけばいいよな…と思い直して、贅沢をさせて貰う。好天にも恵まれて、いい景色を見ながらの食事で、なかなかいいリフレッシュになりました(なのに、景色の写真はこれ1枚しか撮っていなかった…)。でも、本当にいい景色で、時々はこうしてご飯食べに来たいなーと思った。

そういえば、途中で気づいたんだけど、イケアにひとりで来ている人って、全然いないのね。よく考えると、イケアの商品って、ふたり暮らし以上向けの商品が多いもんね…。

のんびり食べたので、周りはいろんな人が入れ替わっていたけど、印象的だったのが、食事前にダスターで机の上をきれいに拭いている男子を2人見たことでした(どちらも彼女連れ)。「女の子だから気が利かなきゃだめよ」と言われる世界線はとっくに消滅しているのかも知れない…と思った。